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SSTピアリーダーと、ピアサポーター

2022.6.24

精神科デイケア“アミーゴ”では、SSTが2グループ行なわれています。

SSTとは、Social Skills Trainingの頭文字を取ったもので、『社会生活スキルトレーニング』と邦訳されます。

“社会生活スキル”とは、いわば“対人技能”のことをさします。

すなわちSSTとは、個人個人が対人技能のレベルを上げるためのトレーニングのことです。

 

・他者と会話をするための話しかけの話題を増やしたいと思っている人

・他者からの誘いを自分を犠牲にして我慢して付き合い続けてしまうが、上手く断れるようになりたいと思っている人

など、参加者は個人個人の目標に向かい、グループを用いてのトレーニングと個人での実践に励んでいます。

 

アミーゴでは、かつてグループにメンバーとして参加してトレーニングに励んでいた方で、現在は“ピアリーダー”となって参加している方もいます。

“ピア”とは“仲間”という意味です。

司会を務めるのがスタッフの“リーダー”、精神疾患を持つ当事者の方で共同司会の役割を担っているのが、“ピアリーダー”という位置づけです。

西さん(仮名)は、1つのグループのピアリーダーに最近なり、1クール(10回)が経過しました。

ピアリーダーとして様々な役割を担っていますが、特に大きな役割は、“ウォーミングアップ”の司会です。

グループの各回の冒頭に、文字通りグループを温めることを目的に、簡単なゲーム形式の活動をするのが“ウォーミングアップ”になります。

その司会の役割を、西さんが毎回担っています。

 

先日は、“好きなものハイ!”というウォーミングアップが行なわれました。

この日どのようなウォーミングアップをするかは、西さんが事前に計画していました。

 

このウォーミングアップは、「○○好きな人!」(例えば、「焼肉好きな人!」)と個人が参加者全体に尋ね、それを聞いて自分もそれが好きと思えば挙手をする、という形式です。

このウォーミングアップでは、参加メンバーが単純な質問でも他者の趣味嗜好を知ることができるという経験をして、後々の各自のスキル獲得につなげること、を主に狙っています。

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西さんはにこやかに、ハキハキと進行をしていました。身振り手振りも入っており、視線も常にメンバーの方へ向いており、司会として必要な様々なポイントを自然に入れることができていました。

司会としてのレベルが既に高いため、最近のセッション終了後のリーダー陣との振り返りでは、この点を修正すれば更に良くなるだろう、という点を、リーダー側から伝えて、西さんの更なるスキルアップを期待しています。

西さんはそれを真摯に受け止め、実際に次回以降に取り入れて実践しようとする姿勢があり、この姿勢からも今後の更なる成長が期待できるとリーダー側は感じています。

 

西さんはかつてSSTのトレーニングを受ける立場で参加していたのは上述の通りですが、ピアリーダーとして参加しているのは、自分がこれまで学んできたことを生かし、「後進を育てる」意味合いが大きい、とのことでした。

 

西さんのピアリーダーとしてのスキルレベルが非常に高く、かつ、SST以外でもレクリエーションの司会を担うこと、疾患教育プログラムにピアスタッフ的立場で参加していることもあり、デイケア通所メンバーとしてそのような役割を担うにとどまらず、求人募集のチャンスに出遭えば、雇用関係を結んでのピアスタッフとして働く力があると私は考えています。

ただ、ピアスタッフとしての求人が実家から離れた機関であったとするならば、「時間がかかる通勤は過去の経験からすると厳しい、かと言って実家から離れた場所に独り暮らしで住むのも厳しい、グループホームだと出費が厳しい」など、西さんは現実的に厳しいと感じることの方に目が向いているのが現状です。

 

また、つい先日、雑誌のピアサポートに関連した記事を読んでいるメンバー(桜木さん(仮名))がいました。桜木さんは、「ピアサポートに関心があって読んでいたが、いざ自身がその役割を担うとなると、ピアサポーターの役割は大変だと聞いたこともあり、自身が精神的な調子を崩すことが懸念されて、自分がピアサポーターになることまでは考えられない」とのことでした。

実際は桜木さんも人当たりがよく、自ら他者に話しかけて会話を適度に行なっているところがあり、そのようなよいところを生かせるのがピアサポーターという役割なのではないか、と私は感じています。

 

西さんも桜木さんも、「ピアスタッフとして自分はやっていけるかもしれない、やっていきたい、そのために現実的に厳しいと感じる点をどのようにクリアしていこうか」の方向へと気持ちが進んでいけば、彼らの良さを生かせる場で活躍できる機会につながるだろう、と私は考えています。また、その人の持つ能力を発揮できる場へ向けて、その気持ちが進んで行く方向へと支援するのが、我々スタッフの役割だと思っています。

 

 

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