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YSD会 - 精神科デイケア“アミーゴ”

2022.4.15

精神科デイケア“アミーゴ”では、様々なプログラムが行われていますが、コロナ禍の中で適していると考えられるプログラムとして、“YSD会”が今月は初めて3回組まれています。

YSD会とは、

Y…ゆっくり

S…静かに

D…読書

の意で、メンバー各々が読みたい本・雑誌等を静かに読む、というプログラムです。

ひとりずつ読書をしますが、会話もNGとなっており、“密”が生じず、飛沫感染するリスクもごく低い状況下で行なえるプログラムとして、コロナ禍の中でも非常に適しているプログラムです。

今回のYSD会では、

漫画を読んでいる人

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小説を読んでいる人

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競馬の月刊誌を見ている人

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精神科関連の月刊誌を読んでいる人

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など、様々な本を読んでいる方がいました。

 

漫画を読んでいた方は、日頃はカラオケ・UNO・塗り絵への参加が主で、漫画を読むのは非常に珍しいという印象でした。

「結構面白かった」「たまにはいい」と感想を語っていました。

 

小説を読んでいた笹子さんは、過去にはほとんどの時間を静養所で横になって過ごしていました。

現在は、YSD会の時だけでなく、漫画や小説を読んでいることが活動で最も多くしていることとなっており、静養所を使うことはまれになっています。

この日読んでいた小説は昨日買ってきた新刊とのことで、好きな作家のもので楽しんで読んでいる、とのことでした。

 

競馬雑誌を読んでいた方は、「世界の競馬に興味がある」とのことでしたが、先日のJRAの桜花賞もテレビで観た、とのことでした。

スタッフの私自身が競馬観戦が趣味で、日本競馬も海外競馬も観ていますが、この方が競馬に興味があることはこれまで知らずに来て、共通の関心事となるものをそこで初めて知りました。

 

精神科関連の雑誌を読んでいた方は、“こころの元気+”という雑誌を読んでいましたが、記事の感想も語ってくれました。

「作業所行くのに病気で行きづらくなって、だけど職員とかいろんな人に相談して行きやすくなった、周りの人が支えになった、という内容がありましたけど、私と似てますね~」

この方は、ひとりでいるとマイナスの考え方が頭の中で膨らんでしまう特徴がありますが、確かに相談できるスタッフに相談して、マイナスの考えをゆるめることにつなげていたな~という印象があったため、確かに雑誌に掲載されている記事の内容と重なるところがあるなと感じました。

 

このように、プログラムを通して、

 新たなものに触れる体験となること

 当人が楽しいと思える活動を通して、日中の活動の活性化につながること

 共通の関心事を知るきっかけとなること

 同じ精神疾患を持つ人の体験に触れる機会となること

など、単に読書と言っても、人それぞれによって異なる様々な体験につながるものなのだな、と、新たな発見に出遭った、先日のYSD会でした。

 

精神科デイケア“アミーゴ”スタッフ


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