
月間アーカイブ

精神科デイケア“アミーゴ”では、カラオケが人気プログラムの1つですが、『カラオケ王者決定戦』が毎年夏に開催されています。
その名の通り、「カラオケ」の「王者」を決める大会で、TVのカラオケ番組で用いられる採点モードに類似した採点モードを使って、点数を競う形式で行われています。
1年に1回の大きな大会で、2日間に渡って開催されています。1日目に予選、2日目に敗者復活戦と決勝リーグ、という形です。
先日、1日目の予選が行われました。

例年、採点モードがそこまで厳しくない“ゆるリーグ”と、厳しい“トップリーグ”に分かれての開催としていますが、これまでの開催で初めて、“ゆるリーグ”参加者数の方が“トップリーグ”参加者数よりも多い、という逆転現象が起きました。
“ゆるリーグ”があることで、カラオケがそこまで得意というわけではない方々も参加する機会になっているなと感じます。
一方で、“トップリーグ”参加の8名の方々の大半は、日頃から採点モードで練習している方たちで、アミーゴの“トップ”を競うのにふさわしいメンツとなりました。
4位通過となった早川さんは、昨年は予選落ちしましたが、それにめげず王者決定戦のためにこの日の通所を調整して参加し、念願の予選通過でした。
3位通過となった醍醐さんは昨年の優勝者ですが、ご本人は2日目の決勝リーグが本線と考えており、あえて2日目に得意曲3曲を温存した上での、余力を残しての予選通過でした。
2位通過となった玉川さんは、この日飛び入り参加でいきなり2位となり、日頃ほぼカラオケプログラムに参加していないこともあり、その結果にビックリしていました。

1位通過となった平野さん
平野さんも「決勝まで行くなら4曲必要」とスタッフに事前に尋ねて把握しており、自身の持ち歌の中で「4番目に高い点数が出そう」な曲を予選では選んだとのことでしたが、思ったよりも点数が出てトップ通過となった、とのことでした。
急遽キー設定を“―1”にして歌いましたが、1位通過の点数を取れたのはそのせいもあるかも、と分析していました。
早川さん・醍醐さん・平野さんは、日頃から採点モードでの歌唱をしてきて、自分がどの曲ならどれくらいの点数をとれるのか、自身で把握なさっている方たちです。
カラオケプログラムにほぼ参加していない玉川さんも、カラオケ教室のプログラムの時は熱心に参加していたので、カラオケを上手くなりたいという思いは持っています。
このように、カラオケ王者決定戦という1年に1回の大きな大会に向け、日頃の採点カラオケで試行錯誤し、カラオケ教室で必要な知識を得て、計画的に大会に向かい、最終的にそれを結果につなげるという体験は、いわば人生の縮図のような体験とも言えます。
このような体験が、精神科デイケアという限られた場だけでなく、これからの人生においても生かされる日が訪れるとよいな、と支援者として感じたカラオケ王者決定戦1日目予選でした。
精神科デイケア“アミーゴ”スタッフ 上野
月間アーカイブ
Copyright © 2016 医療法人 光洋会. All rights reserved.